きのうの自分よりよくなりたい、と努力しているすべての人に
【出典:メンタルが強い人がやめた13の習慣・講談社・2015 】
どうも、仕事のトラブル?を考えすぎて頭痛がしてきた中村です。
僕は、客観的にはメンタルが強いと受け取られることがよくあります。ですが、本当は擦り切れた精神をどうにかこうにか、取りつくろっている。そんな感情を拭い切れない毎日を送っています。
そんなとき、Amazonでこの本がふと、目に飛び込んできました。
この記事の目次
メンタルは「心の耐久力」ではない
メンタルが強いとは
メンタルが強いことと、タフに振る舞うことは違う。
メンタルが強いことと、ポジティブ思考とは違う。
【出典:同上】
メンタルが強い。というフレーズを耳にすると、待ち受ける多くのストレスに対して、真っ向から立ち向かっても動じない人。そんなイメージを持つ人も多いと思います。
ですが、メンタルが強いというのはそういった考えとは少し趣向が違い、「全てが完璧にできるわけではない」ということを認め、ときには折れ助けを求めることができる能力のことです。
大事なのは、欺瞞に陥らず、真実を判断し行動ができること
メンタル力をはぐくむには
本を1冊読んだだけで、何かのエキスパートになることはできない。
【出典:同上】
どんなスペシャリストも、生まれ持った才能を持った人間ですら、訓練せずにエキスパートになることはできません。
この本で紹介される13の習慣をやめること。
それを、常に意識して生活することが、メンタルが強くなる愚直でもっともまっとうな方法です。
その内の、特に心に残った2項目だけをご紹介します。
「一度の失敗でくじける習慣」をやめる
人間、一度の失敗を経験すると「恥ずかしい、悲しい、辛い」などの感情がぐちゃぐちゃになって頭を駆けまわり、失敗したことに対して、妙にハードルを感じてしまいやすい生き物だとおもいます。
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、
うまく行かない方法を
見つけただけだ。
【出典:同上】
有名なエジソンの言葉、聞き覚えのある人がほとんどだとおもいます。
一度、たかだか一度の失敗だけで、人生が終わることなんてありえません。
「失敗は成功の大切な一歩だ」と信じ、その事柄から逃げずに、一度くらい失敗しても成功できる。ということを証明していきましょう。
「すぐに結果を求める習慣」をやめる
人は簡単には変わらないし、辛い状況はその辛さの分だけ、すぐに好転させることは難しいと心得る。だって、どうにもしがたいから苦しんているわけで、それがすぐに改善されるのなら、そもそも悩みになんてなりませんよね。
ジェームズ・ダイソンの旅は、1978年に始まった。
自宅の掃除機は吸引力がすぐに落ちてしまうのでいらいらした彼は、「もっと性能のよい掃除機を開発しよう」と決意した。
紙パックではなく遠心力を使って、空気とゴミを分離するのだ。そして5年間、試作品づくりに没頭し、5000個を超えた頃、ようやく満足のいく商品ができた。だが、ダイソンの旅は、ここからが本番だった。ライセンス契約を結んでくれるメーカーを何年も探したが、興味を示す起業はなかった。
そこで自ら製造工場を建て、1993年、ダイソンの掃除機は初めて世に出た。
商品コンセプトの誕生から15年が過ぎていた。とはいえ、彼の努力はたしかに実を結んだ。ダイソンは英国で最も売れた掃除機となり、2002年には英国家庭の4軒に1軒がダイソンの掃除機を持つに至ったのだから。
【出典:同上】
今では有名なダイソンの創業も、これだけの挫折と困難の上になりたっているのですから、僕らが思う「こんなにやっているのに結果がでない」と早合点せずに、緻密な努力を惜しまずにいたいですね。
まとめ
メンタルが強い人がやめた13の習慣。
一つ一つのセクションに、説得力があり明瞭でわかりやすい説明と、そして著名人の事例をもとに執筆されているので、とても読みやすい本でした。
たった13この法則ですが、この項目が持っているパワーは凄いと感じます。その分、冒頭で引用した文章の通り、知っているだけではエキスパートにはなれません。
なので、わかるだけでなくデキる状態になれたら、メンタルの強い自分に出会うことができそうです。